カナダ専門留学「Co-op(コープ)プログラム」って数年前と比べるとよく耳にするようになりましたね。
弊社でもカナダ留学の相談に来られる約3割がCo-op留学を希望されています。特に、現地就労や海外インターンシップを検討されている大学生や社会人に注目されているプログラムです。
この記事では、以下の項目をお伝えします。
- Co-op留学の基本情報
- Co-op留学に必要な費用
- Co-op留学準備方法
- Co-op留学のお仕事事情
日頃から皆さまに多くいただいている疑問・質問を徹底解説しています。
留学準備の参考にしてみてください。
Co-op留学実現までの、全19ステップを大公開
Co-opとはカナダの私立・公立学校のプログラムの一部で、専門学校での学習に就労体験の付いたプログラムです。Co-opプログラムを選ぶと、座学に加えて現地企業で有給の就労経験を積むことができます。つまり、専門知識を身につけカナダで働き、留学中に得たスキルや経験を帰国後の就職あるいは、その先の海外就職へとつなげることができるのです。
マーケティングやマネジメント等を学ぶビジネス分野、ホテル業界や飲食業界に向けたホスピタリティ分野、コミュニケーション能力が求められるカスタマーサービス分野、Web開発やアプリ開発などのIT分野等様々なプログラムがあり、カレッジによっては、貿易、エアライン、メイク、演劇のプログラムを学ぶこともできます。
希望のプログラムをカレッジで履修後、有給インターンシップとして座学と同じ期間働くことが許可されているのがCo-opプログラムです。
PICK UPプログラム
Step1:Co-op制度を知る
- Co-opの仕組みって?
- 自分に向いているプログラムはなにか?
- 参加条件などあるのか?
- どのぐらい費用が必要なのか?
- どんな仕事に就けるのか?
- 渡航準備はどう進めればよいか?
- 留学経験を帰国後または、別の国でどう活かしていくか?
まずは基本情報を知ることが大事です。
Co-op留学を端的にまとめると『座学+インターンシップで構成されている』『現地就労(アルバイト含め)が認められている』『キャリアに繋がる経験が積める』ですが、Co-opプログラムを提供している私立校は約20校ほどありネットには情報が溢れかえっています。詳細を一つひとつ見ていくのはかなり労力がかかりますよね。まずは概要を、留学エージェント等の無料留学カウンセリングを利用しどのようなカレッジやプログラムが自分に合うのか、留学にかかる費用はどのぐらいなのかを把握することから始めてみてください。
選択肢を知ったうえでしっかり吟味していくと時間を有効的に使えます。
Co-op留学に必要な予算は?
Co-op留学に興味を持たれた方が最も気になることの一つに、“費用”があるのではないでしょうか。
就労許可付き学生ビザは、ワーホリとは異なり年齢制限も期間制限もありませんが、「現地で働けるから大丈夫だろう」と考えていたのに、思っていたよりも初期費用がかかってしまった・・・なんてことは十分考えられます。
予算計画を見誤った方は、現地での生活費のやりくりに困り最悪途中帰国、、ということもあるかもしれません。
まずは費用についてを必ずリサーチし、許容範囲内なのか、足りないならどのぐらい貯金期間を経て留学に挑戦すべきなのかしっかり見極めるようにしましょう。
- 授業料(入学金、教材費込み)・・・約110万円~
- ビザ申請費・・・約3万円
- 渡航費(往復航空券代)・・・約25万円〜
- 海外旅行保険代・・・約20万円〜(1年間)
- 初めの3ヶ月間の生活費・・・約45万円〜(約15万円〜/月)
- 家賃・・・約8万円〜/月(シェハウスの場合)
- 食費・・・約3万円~/月(自炊)
- 現地生活費(交通費、日用品代、交際費など)・・・約4万円〜/月
4ヶ月目以降はイギリスでのアルバイト、お仕事で生計を立てると仮定し、最低でも初めの3ヶ月間の生活費として、約45万円〜は準備しておきたいところ。
1〜5を合わせるとCo-op留学1年間の初期費用としては、最低でも『200万円以上』は確保したいですね。
費用についてはコチラも参考にしてみてください。
その他、Co-op留学参加前に語学研修で英語力を伸ばしたい方は別途予算が必要になります。
カナダだけでなく、フィリピン留学なども組み合わせるなどして費用を節約しながら予算計画を立てるのも一つでしょう。
Step2:学校、プログラム、留学期間を決める
Co-op留学することに決めたら、学校・受講する科目・留学期間を具体的に決めていきます。
学びたいコース、学校の特徴、住みたい都市などから希望するカレッジを絞っていくのが一般的です。
リンク先:カナダ移民局Study permit: Get the right documents Provincial attestation letter or territorial attestation lette… Get the right documents to study in Canada.
Step3:プログラム参加条件の確認
Co-opは英語を学びに行く「語学留学」とは異なりカレッジで専門分野を学ぶことになります。そのため、プログラム参加にも一定の英語力が求められます。合否を判定する入学試験はありませんが、進学先によって参加に必要な英語力基準は異なるため、目指すカレッジが決まったら必要な参加条件と英語力を確認しましょう。
Co-opプログラムに参加するために必要な、基本的な条件は以下の通り。
- 高校・大学・専門学校の卒業資格*1
- 英語力
- 未経験分野でもOK
*1 オンタリオ州の場合は、Wonderlic Test受験が必要
Step4:英語力を満たしているか確認する
Co-opプログラムを受講するのに十分な英語力があるかどうかを確認するために事前テストを受けることができます。
※既にIELTSやTOEICなどの公式試験でスコアを持っている場合は、そちらで英語力を示すことが可能です。
多くの場合、IELTS5.0~6.5相当のレベルが求められます。
もし英語力が足りないと判断された場合でも、カレッジに入校する前に現地の語学学校で英語力を上げるという方法があります。その場合は、エスカレーター式で進学してけるメリットがあるので、カレッジが提携している語学学校に通われると良いでしょう。
渡航時期が遅くなってもいいので日本で英語力をつけていきたいという方はオンライン英語レッスン、または短期間で英語力を上げたい方はフィリピン留学と組み合わせるなどし英語力を上げるという方法もあります。
また、併せて語学留学にかかる費用感も確認しておくと良いでしょう。
Step5:プログラム申込 *出発6ヶ月前
希望するカレッジ、都市、期間、コースが決まったら入学手続きに進みます。
同時に現地での滞在先となる学生寮やホームステイへの申込みも可能なので、希望する場合は滞在期間を決めておきましょう。
入学手続きが完了したらカレッジ側より学費の請求が行われます。決められた期日内に海外送金にて支払いを行いましょう。
なお、学費送金後に必要書類を集めて学生ビザ申請を行う必要があるので、遅くとも出発6ヶ月前には入学手続きが完了していることが望ましいです。
アフィニティでは渡航計画~カレッジの入学手続き、送金の代行などを含むサポートまでをご案内しております。
詳細は無料留学カウンセリングでお尋ねください。
Step6:ビザ申請*出発5ヶ月前
支払いが終わり、ビザ申請に必要な以下の書類が手元に揃ったらビザ申請を行いましょう。
- 入学許可証
- Co-opレター
- PAL
- 支払い証明書
カナダの学生ビザの申請はカナダ移民局サイトよりオンラインにて行います。
*クレジットカード支払いのみ
東京または、大阪のビザセンターへ来館
*指紋登録や写真撮影する
Step7:航空券を購入する
渡航日が確定したら、航空券を予約しましょう。
留学先まで安全に渡航し、問題なく帰国できるようアフィニティでは、海外留学渡航時の航空券手配を専門に扱う航空会社をご紹介しています。
航空券は早めに購入すると安く手に入るメリットもありますが、ビザ申請の進捗状況によってはスケジュールを変更したりキャンセルしたりと思わぬトラブルに見舞われる可能性もあります。変更・キャンセル手続きには手数料がかかることがありますので、航空券は無事学生ビザを取得してから手配することが望ましいです。
Step8:現地Simや国際キャッシュカードを入手する
留学中日本で利用している携帯電話を現地でも利用したい場合は、まずはSIMロックの解除手続きを行いましょう。
SIMロックが解除されている端末であれば、現地のキャリアのSIMカードを入れて現地のネットワークで携帯が使えるようになります。
また、渡航後しばらくは事前に準備しておいた日本円での生活となります。
高額な日本円を現金で持ち運ぶことは非常に危険なので、現地カナダのATMで現地通貨(カナダドル)を引き出せるよう、クレジットカードやキャッシュカードの準備を行いましょう。
Step9:海外旅行保険に加入する
カナダ国民は、一部の治療を除き原則患者の医療費負担はなく、無料で治療を受けられます。
しかし、外国人旅行者や留学生に関しては、治療費などが全額自己負担となるので非常に高額な医療費を請求されてしまうことになります。
カナダの医療費は日本の約2倍~3倍ですので、大きなケガや病気にかからなくても病院に行くだけで手痛い出費となってしまいます。(うっかり怪我をして入院したことで、かなりの高額な料金が請求された留学生も実際にいらっしゃいます。)
病気や怪我だけではなく、滞在先でどんなトラブルが発生するのかは誰にも予想できません。
万が一に備えて、必ず加入することをおすすめします。
Step10:ホストファミリーにご挨拶の連絡
任意ではありますが、ホームステイを利用される方は事前にメールなどで連絡をとっておくようにしましょう。
現地に到着後、ホストファミリーとスムーズにコミュニケーションがとれるよう、是非一度、英語でメールを送ってみてください。内容は、留学の目的、その国や都市を選んだ理由、趣味などが一般的です。なかには自分の写真や、家族の写真を送られる方もいらっしゃいます。
Step11:役所に届け出をする*出発2週間前
日本を出発する際には、住民票、海外転出届、健康保険、国民年金などの手続きが必要となります。
Co-op留学の場合は、長期の国外生活になるため海外転出届を出していく方が多いですが、1年未満で帰国する可能性のある方は住民票を残していくケースもあります。
個々の状況に応じて手続きも変わってくるため、最寄りの市役所窓口へご相談ください。
Step12:飛行機に乗っていざ出発
入国規制に関する最新情報を確認したら、余裕を持って空港に向かい出発を待ちましょう。
スムーズに荷物を預け搭乗手続きができるよう、荷物の重量制限を確認し、機内持ち込み禁止のものがカバンに入っていないかなどをチェックしておくとよいでしょう。
なお、入国審査時に滞在先を尋ねられることもあるため、念のためホストファミリーの住所を印刷しておくなどの工夫もお勧めです。
携帯にデータを保存している方も多いですが、現地空港のWi-Fiの調子が悪くPDFがダウンロードできない!などのリスクにも備えておきましょう。
Step13:空港到着→滞在先まで移動
語学学校の空港送迎サービスを依頼した人は空港までお迎えがあるので、入国審査を終えて預けていた荷物を回収したら到着ゲートにてお迎えの人を待ちましょう。
お迎えのドライバーはあなたの名前を書いたサインボードを持って待っていてくれることが一般的ですが、待ち合わせの人が多い時は中々自分の名前を見つけられないこともあります。焦って自分から探しにいくと余計に見つからなくなるので、ゲート付近から離れずに落ち着いて待ちましょう。(学校及び、ドライバーの緊急連絡先は、渡航前に確認をしておきましょう。)
ぜったいに連絡がつく前に空港を出ることはないようにしてください。
Step14:滞在先ルールの確認
空港送迎を依頼した場合、ドライバーさんはホストファミリー宅(学生寮)まで送り届けてくれます。
事前に伝えていた到着時間にはホストファミリー(学生寮の場合はスタッフさんか管理人さん)が待っていてくれるので、まずは笑顔で挨拶をしましょう。
長旅の疲れや緊張もあるかもしれませんので無理をする必要はありませんが、到着後は家のルールを教えてもらったり、ご家族と親しくなれるよう心がけてください。
食事の時間やバスルームの使用時間、洗濯の頻度などはできるだけ早めに確認しておくと後々のトラブルが減りますよ。
Step15:学校初日のオリエンテーションに参加
いよいよ入校日です。
ホストファミリー宅(学生寮)からの通学手段や時間を事前に確認し、初日は少し早めに到着するようにしましょう。
入校初日はオリエンテーションがあり、学校内の施設案内や、授業のスケジュールなどの説明があります。
さまざまな国籍の留学生とオリエンテーションを受けるので少し緊張するかもしれませんが英語力やコミュニケーション能力を向上させるためにも積極的に会話をしてみましょう。
Step16:現地生活の下準備を始める
授業がスタートしたら、現地生活に必要な準備も徐々に始めていきましょう。
具体的には、
- 在留届の申請
- 通学用の定期券購入
- 銀行口座開設
などが挙げられます。
他にも大使館の場所や病院の場所、自身が必要な日用品を販売している店なども自身の目で確認をしておくと安心です。
Step17:シェアハウス探しをはじめよう
Co-opで留学する場合は長期滞在となるため、最初の数ヶ月のみホームステイ(学生寮)にして、その後は家賃や生活費を抑えるためににシェアハウスに移る方が多いです。
ホームステイ(学生寮)が終了する前に次に住む、シェアハウス等は見つけるようにしましょう。
カナダは移民が多いことから、様々な国籍、年代の方とシェアハウスに住む経験ができます。学校から通学しやすいエリアや、アルバイト先やインターンシップ先に通勤しやすいエリアなど、複数のロケーションで検討し、内覧(ビューイング)を行ってみてください。
Step18:アルバイトを探してみよう
Co-opプログラムは学生ビザに付帯した就労ビザで働くため、前半のカレッジに通っている間(座学期間中)も週20時間のアルバイトが可能です。インターンシップでの就労経験だけでなく現地での生活費も十分に賄っていただけます。
仮に時給が$16だとすると、$16(時給)× 20(時間) ×4(週間) = $1,280/月
1カナダドル=110円で換算した場合、日本円で約14万円ほど稼ぐことができる計算になります。
カレッジで授業を受講している間は放課後しか働けませんが、時間に融通のきく飲食業や販売業などであれば比較的簡単に仕事をスタートできます。
カナダにはラーメン店や日本食レストラン、おしゃれなカフェなども多いので、インターンシップの事前練習も兼ねてぜひアルバイト経験をしてみてくださいね。
Step19:有給インターンシップを通して、経験値アップ
カレッジでの座学プログラムを履修後は、有給のインターンシップを行います。
座学と同じ期間働くことが可能です。(例:前半6ヶ月カレッジで就学した場合、有給インターンシップも6ヶ月。)
どのような仕事ができるのか心配になるかもしれませんが、基本的には自分が働きたい企業で働くことができます。
カレッジのプログラムの一部という位置付けで就労を許可されて要るため、基本的には自分が受講したプログラムに関連した職業である必要があります。
ビジネス関連お仕事例
- 一般企業
-
ポジション:Marketer
業 務 内 容:取引先とのやり取り、事務サポート、経理処理、在庫管理、市場調査etc - 一般企業
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ポジション:Office assistant
業 務 内 容:データ入力、電話対応、庶務etc - 食料品店派遣
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ポジション:Shift Leader
業 務 内 容:スタッフトレーニング、スケジュール管理、商品管理etc - その他、不動産関係・教育関係・航空関係など
ホスピタリティ関連仕事例
- 一般企業
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ポジション:Office and sales assistant
業 務 内 容:電話対応、メール対応、商品案内、スケジュール管理etc - クリニック派遣
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ポジション:Medical office assistant
業 務 内 容:問診、予約管理、電話対応、会計処理 etc - ホテル派遣
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ポジション:Front desk Clerk
業 務 内 容:予約受付、チェックインアウト対応、データ管理、会計処理 etc
よくあるQ&A
アフィニティでは数多くのCo-op希望者様のサポートをさせていただいておりますため、皆さんが悩みやすいポイントや起こりやすいトラブル事例などの情報量が豊富です。
「まだCo-opに行くか決めていない」という方も是非お気軽に無料カウンセリングをご利用ください。
ご来社(大阪オフィス)、オンライン留学相談(Zoom)、お電話でのご案内がご利用いただけます。
ちなみに、無料相談に参加されるお客様の半数以上が、まだ何も決まっていない方ばかりです。
まずは、留学に行くかどうかをご自身で判断できるまでの情報を得る為にも、是非お気軽にご利用ください。